続けて雑感を・・・
大友太郎さんのフルート演奏のCDを聴いている。1992年のバッハ・アーベントをライブ録音したCDだが、師のパウル・マイゼンとのデュエットも収録されている。円熟した音色。なのに、これは大友さんのデビューアルバムとのことだ。バッハのパルティータ ハ短調BWV997の演奏は、聴くたび名演奏だとの思いを抱く。
仏教には悪人という概念が出てこないように思う。悟りを開いた人たちと、眼の開いていない無知の人々との対比になっている。悪や罪が出てくるのは無知ゆえと見る。迷いとも言う。だから悟りを得れば、それまでの人生がガラリと変化する。本来全ての人は仏の子であるとの認識が基本にある。
善と悪の対立の構図として人を見るのではなく、悟り状態への様々なステップにいる人びとという見方。最近このような見方がしっくりと来る。年齢のせいもあるかもしれない。