たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

妄想

たしか映画『猿の惑星』だったけれど、滅んだ人類の文明の遺跡として砂浜に突き出た自由の女神像が現れるシーンがあった。この衝撃的なシーンを見てから、ときどき次のような妄想をするようになったと思う。もし人類が本当に滅んでしまって、破壊され埋もれていた発明品の断片を、何千年か何億年かのちの知的生命体が発掘したとき、人類のどんな発明品が一番感動的な遺跡になるのだろうかと。


半導体チップの微細な線の描かれた石の板だろうか。高速道路の痕跡だろうか。あるいはスペースシャトルの断片か。ボクは、紙の発明がそのうちの一角を占めると常々考えている。植物の構成物(繊維)から平面状の薄い物体を作り出し、ここに文字を記したり絵を描いたり書物というものを生み出した。この素晴らしい発明品をもっと深く省みてもいいのではないかと。


そのついでにいつも思うのだが自販機などで出てくる紙コップ。熱い液体を漏らすことなくシールできるたかだか数円で作れる紙コップ。いかがだろう、賛同していただけるだろうか。