たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

怒りという感情

他人からいじめられたり、貶められたりしたときに怒るのは、
なにかが間違っている気がしている。なぜだろう。
そんな時は怒るのが当然だと、いままで疑問には思わなかったのだが、
最近それは自然ではないと感じる。あるいはそれほど自明なことではないと。


そのような時の怒りは、自己の怯えから来るもので、怯えた自分を恥じて
それを否定しようとして、怒りに転じているような気がする。
怯えたら怯えたままでいいのだ、と思う。生物として、自分が危ないと
感じたままでいること、それは何らおかしくはない。
それを怒りに転換してしまうのは、長い間に身に付けた習慣なのではないだろうか。