たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

カラーの夢

カラーの夢を見る人と、白黒の夢しか見ない人がいることを、昔本で読んだことがある。それ以来、夢の色について気にはなっていた。
今朝、はっきりした色のついた夢を見た。なぜそう断言できるかというと、夢の中で、自分は絵画教室みたいなサークルに参加して、絵を描いていたからだ。その絵はまったく自分は描いたことはない。しかし色彩のある映像として図柄や色合いが明瞭だった。


夢を見ることすらなかなか客観的に語れずきわめて主観的である。その夢に出てくる形状や色彩がどんな意味やどんな記憶と関連しているのか、まったくわからない。たぶん、脳細胞の非日常的な支離滅裂な活動(なにしろ寝ているのだから)のひとつなんだろうと思う。寝ていても、脳は活動をやめることなく呼吸や心拍をコントロールしているのだから、脳の一部はきちんと動き、一部は休みをとってアイドリングしている。たぶん意識を維持したり、外界からの刺激をリアルタイムに情報処理することが、もっともエネルギーを使い、脳細胞も酷使することになるのだろう。意識を失い、情報を遮断することが最大の休息となるわけだ。


夢は、眼が閉じられていて視神経からの刺激を受け取っていないのに、脳は映像を見たことと同等な反応をしている。どこかから脈絡なくイメージを掠め取って視神経に送るような遊びをやっているのだろうか。
今朝見た夢は、手前に鮮やかな赤いバラが咲き、バラの咲いている塀のずっと先に、なぜかテーブルのような家具があって、その後ろに窓が控え光が差し込んでいるという滅茶苦茶な構図だった。バラを描くか、室内の風景を描くか、ポイントを絞らなくちゃいけないな、と思ったら目覚めた。