行列に並ぶ
8月下旬に、長野の方で激しい雷雨が続いたそうだ。聞けば、自宅のすぐ近くにも落雷があったらしい。週末、長野にもどったらパソコンの調子がおかしくなっている。プロバイダに接続できない。したがってメールもネットもつながらない。ケーブルモデムの電源が入りっぱなしだったので、モデムがやられたのかなと思った。サービスに問い合わせたら、新しいモデムやらいろいろな機材を持ってすぐ来てくれた。
持参したノートとケーブルを使ってモデムにつなぐ。するとサイトのトップページが出てくる。あれ、モデムは正常じゃないか。使っていたケーブルが原因かなと、今度はケーブルを変えてみる。やはりサイトが閲覧できる。だんだん不安な嫌な気分になってきた。サービスの人が、すまなそうに言う。パソコンがやられているみたいですね・・・パソコンを直すしかないのではないでしょうか・・・
これ以上はプロバイダのサービスの人に頼る訳にはいかなくなった。どうしたらいいんじゃい。
一人になって、いじり始める。
一見パソコンは何の異常もないかのように動いている。しかしネット関係がつながらない。プロバイダにpingを何遍飛ばしても返事が来ない。ネットの接続状態を見てみると、どうもDNSサーバーに接続できないためにIPアドレスが取得できないらしい。どこかが断線しているのか。
箱をバラシて、LANケーブルの差込口付近に、焼けたところはないかを見てみた。ソケットの内側は、保護シャーシみたいな小さな金属箱に収納されている。中が見えない。うーん、半田ごてで外す話かなぁといささか疑問になってくる。これが仕事の上だったら躊躇うことなくコテをあたためてバラシに入るであろう。しかし今は休日だ。そんなことやっている場合か、という気分。
話は飛ぶのだが、近所にこの地域いちばんの電器量販店がオープンした。限定10台でほぼ半額でパソコンを放出。しかしこれを入手するには、朝早くから行列に並び、整理券を取得しなければならない。
家内にも尻を叩かれて、日曜日早朝、10台限定日替わり商品のうちのデスクトップパソコンの整理券を貰うため、嫌いな行列に並ぶこととなった。
日曜の朝なぞ人なんか並んでいないよと考えたのは大きな間違い。ゴザやパイプイス、それにペットボトルと文庫本を手にしたスタイルの行列慣れした人々が200人以上。5時から並んでいるんかいと思わず聞きそうになる。
先頭から希望商品の整理券が渡されていく。大きな看板に、限定10台に達した商品に「完売」のマグネットが貼られていく。そのたびマイクで、何番の○○が完売しましたと告げられる。すると後続の行列から、その商品を目指していた人々がぞろぞろと行列を離脱していく。背後から、もうないんだって、帰ろうよという声がする。でもその後のお父さん、未練があるのか、並んだ勢いからか帰ろうとしない。何でもいいから安く買うことに目標を変えたのか。
やはり一番先に売れてしまったのは、地デジ対応の大画面液晶TV。ついでデジカメ。パソコンを買う人は少なかった。行列の200番目くらいだったのに得た整理券は6台目だった。