たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

誕生日がやってくる

もうすぐ自分の誕生日。少し早いが、昨日土曜日に家族で外食に出かけた。
外食というと、見晴らしのよい丘に建つバイキング形式のTというお店が定番になっている。
店内で、娘からプレゼントを貰い、包みを開け、記念写真を互いに撮影しまくる。
臆面もなくそういうことが出来るようになったのは、こんな無邪気な家族の行事も、
いずれ娘が嫁いだりすれば、自然となくなってしまうからだろう。


Painter Essentials が3にバージョンアップされた。お手頃の値段でもあるので、
こちらを家内にプレゼントしてもらうことにした。どうしてなのか分からないが、
家内に何かを買ってもらうとき、実にこころのすわりがわるいものだなと思う。
自分が働き手で、それが巡り巡って自分のプレゼントに変身している関係があるにしても、
なぜ、これを買ってもらっていい?と許可を求める気分になるのだろう。


昔職場に、日本は母系社会であると主張する先輩がいた。
何といったって、女性中心に日本社会は回っているのだと熱弁を聞かされたものだ。
妻と母親という本来別ものの概念が、日本の男性には区別がついていないということなる。
この説に従うと、日本男子たるもの、ひとたび私生活の場に入るや、
永遠に少年のままでいなければならないことになる。
ザコン夫と離婚すべきかなどという人生相談は、日本ならではの悩みなんだろうか。


娘たちも就職してしまったし、いずれ二人きりで庭の草むしりをするような生活が
現実味を帯びてきたんだなと考えてしまった。