たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

ホームページとBLOGのはざまで悩むよね

BLOGの開設はいとも簡単にできてしまう。30分とかからないと思う。登録作業をして、すでにテンプレートが準備されていてそれを選ぶだけだ。はじめるのに便利なBLOGのシステムだが、進めていくうちに不便に感ずるところが出てくる。最大のものは、書いた記事が順次繰り下げられて、やがて目に触れることもなくなり、検索でもしない限り読み直すことは出来なくなることだろう。重要な記事だって時系列で順番に消えていく。読んだらポイと捨てられる週刊誌のようなものなのだ。


もともと日記形式でシステムが構築されているのだから、仕方ないといえばそれまで。カスタマイズして、むかしの記事を分類してメニュー化する手もあるが、何年も綴ってきた膨大なデータを分類し、リンクをつくり・・・と考えると気が遠くなる。そこまでする意味があるのだろうか?


その点では、ホームページは構成自体が時間で変化することはない。図書館の書棚のようなもので、読みたい記事やいい記事はいつでもアクセスできる。それに更新するごとに厚みを増す。しかし白紙のキャンバスに、さあ自由に絵を描いてごらん、とでも言われたかのような自由度がありすぎなのだ。何でもできてしまう代わりに、商品になるレベルのすばらしいものから、箸にも棒にもかからないひどいものもできる。それを決めるのは、絵の具を使いこなすスキルだ。具体的にはHTMLのタグをうてるとかCSSとデザインの関係を操れるか。そしていちばん肝心なのは、デザインができるかどうかだ。


むろんDreamweaverやホームページビルダーなどのソフトもあるが、それ自体を使えるようになるにはかなり修練が要る。正直なところ、HTMLおよびCSSがわかっていないと使いこなすことはできないだろう。これらソフトはWEBサイトを作るのを商売にしているようなデザイナーが、タグのチェックをしたり作業の効率化を図る目的があるように感じる。また見落としがちだが、これらのソフトがデザインをしてくれるわけではない。


このごろ第3の道が開発されているようだ。ホームページの制作において、あらかじめ豊富なテンプレートが準備されているのでデザイン性も高く、それらを選択すればすんでしまう。またBLOG並にどの環境からでもアクセスして更新作業ができる簡便さがウリのようだ。ドイツ発のJimdoなどがそれだ(まだ使用したことはないので多くは語れない)。ホームページもBLOGも一長一短あるが、それらのいいところを組み合わせたようなスタイルで、いずれこの世界はJimdoのような方向に動いていくのだろうなと予感させる。しばらくウォッチして動向を見てみたい。