たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

さらに着色して

駒ヶ根の赤穂中割の水彩風景画に色を重ねていく。水彩画のプロセスは長くて、仕上がりがなかなか予感できない。下塗りしたりある濃さの部分だけ塗ったりしているので、仕上がりが見えてこない。でも当初描きたいと思っていたイメージにだんだんと近づいている気もする。いやそう信じなければならない。


だから強烈な完成イメージがないと、描いている途中でフラフラとちがった道に入り込む。それはそれで新しい発見があったりするので、構わないのだという見解もある。しかし最初登頂しようとしていた山とちがう頂に登ってしまう。そして行き当たりばったりの絵が成功するかどうかはわからない。やはり集中して狙った完成ポイントを目指すべきだと思う。


まあいろいろなことを考えつつ、今日はこんな感じで筆を置く。またしばらく眺めて足りないものなどを考えようと思う。

水彩画(制作途中) 557×380mm マーメード紙 300g