たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

さらに着色

駒ヶ根の赤穂中割の水彩画をさらに着色していく。撮影した写真を参考には見るけれど、そのとおりには描かない。この段階になるともう自分のイメージ世界に埋没している。この絵の中に自分が入っていき、その道を歩き橋を渡り向うの茂みを眺める・・・という世界に。


こんな風景を描きたかったのか?
広がりを描きたかったのか?
思い抱いた風景に水彩画は近づいているか?
緑色は季節を反映した色合いになっているか?
林の木々の重なり具合は、意図する表現になっているか?
この空間から感じられる空気は望むものになっているか?
などなど・・・


林への描き込みを完成させること。手前の土手や広い面積の草原をどのような質感で、どれくらい前に飛び出させるか。主役の林を弱めないように、それでいて近景としての存在感を表すには?