たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

やっと仕上げ

お天気の陽のまぶしい冬の日。近場だがお気に入りの中沢のあちこちを歩き、以前描いたことのあるポイントに結局落ちついた。筆を走らせていると、どこから来たのかとか、いい趣味だねぇとか通りすがりの地元の人に声をかけられる。

以前描いたときの雰囲気とは異なっていた。立ち木の強い印象とその先に見える傾斜地の風景がコントラストをなしていて、磁場のようなものを感じる。水彩画もややどぎつい感じになっているかもしれない。

水彩画の魅力は、微妙な表現とか偶然性がつきまとうところだと考えているが、逆に強い色彩とかタッチとかが表現できない。油彩画と並べるとそのちがいは歴然としている。しかしそれもやってみてからの話だ。水彩画の技法の可能性もまだまだたくさんある。知られていないことが多いと想像している。要は、先に誰かがやれば可能性がその分拡大するのだ。