たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

驕り

最近、身近で見聞きしたことがらから感じたこと。
驕りこそ、腐敗の虫を生むいちばんの元凶ではないかということ。
驕りは怒りを生む。
怒れば冷静な判断は出来ない。
そこから誤った方向へ進む、行動する。
驕っていれば、謙虚に人の意見は耳に入らない。
怒りや侮りが前面に立ってしまい、すでに冷静な思考は止む。
驕りの元には、理由なき自我の発動がある。
自分は正しい、自分は間違ったことをしない。
したがって相手が間違っている。
根本のところにあるのは自我を守る執念。
誤った判断のもとで突き進んでいけば、
ものごとがとんでもない方向に行くのは自明のこと。
おのれの驕りに気づかぬまま我は正しいと言い続けるならば、
もうそれは腐敗しているとしか言いようがない。
理由なき自我の発動のもとには深い闇がある。
闇の存在を侮っていればやがておのれが闇に取り込まれてしまう。



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