たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

大切な教訓なのかも

前回のエントリ記事で書いたダメモトの話は、最近感じた反省のうちで最大のものかもしれないと思った。未来のことは誰も確信をもってこうなると語ることは出来ない。さもそのように語る人もいるが、そう見えるだけだろう。何が起こるか誰にも予想はつかないし、予想を裏切るような出来事で、ボクたちは次々と人生に翻弄されているのが真実ではないのかな。


こんなことを感じる背景がもう一つある。実は娘の行動や考え方を見ていると、自分の気質によく似たところがあるようで自分を鏡写しにしたみたいで、他人事のように客観視できてしまう。ありきたりの感想だが、やってみなければわからないぞ、とか未来はわからんものだ、とかエラソウなことが言えてしまう。家内に言わせると、要するに自信がないのだと一語に集約されてしまうのだが、そんなものじゃないのだと思うものの、他人事としてみるとやはり逡巡している姿はそう見えても仕方ないのかもしれない。


つねに自分を出さずに控えめで生きていくのと、自分が自分がと全面に押し出していくのでは、10年20年経つうちにずいぶんと道は分かれていくことは想像できる。自分ははじめの方の道を歩いてきた気がするけれど、自ら可能性をせばめる必要もないわけなので、可能性の広がる方を選んでいくのも一考の価値あり、という気がしている。