たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

空気も澄んでいい季節

昨日から、駒ケ根は雨がパラパラ降ったりまた晴れたり目がぐるしい天候だった。今日は朝から素敵な天気になった。雨降りにより空気中の浮遊物が落ちてしまうためだろう。昨日の雨でとても空気が澄んでいて中央アルプスの裾野の方の新緑が、とても近くに見える。


栽培ハウスの中も温度がぐんぐんと上昇して、サボテンがあちこち開花を始めた。写真は、サボテンの花の中でもいちばんの好みの金碧の開花。じつはこの種類は、モンビー玉だとか多花玉だとかいろいろ似た種類があって、正確にはよく判らない。それに交配を繰り返して園芸家の手によって作出されていたりするから、それらが混合しているかもしれない。それはまあどちらでも良いわけで、この種類が好きだということだけ。この株をもっと増やそうと何本か育てている。それに実生苗もやっていて、ぼちぼちと大きくなってきた。


信州に来て、庭を所有するということが出来るようになったので、それならサボテン栽培もできるなと、昔の趣味が昂じてしまった。小学生時代に病みつきになったものというのは幾つになろうとやはり同じ気持ちにすぐ戻り、ふたたび虜になる。あるものごとを好きになるという傾向は、たぶん人間の心の深いところに根ざしていて、多少の人生の荒波に洗われても消えないものらしい。