たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

タイトルの変更

トライアル的な気持ちを引き摺ったまま使ってきた「Yadayoo 日々これ口実」を変更した。しばらく前から、何となく書いている内容とタイトルが乖離しつつあるのではという感じを持っていた。


時々書き綴っているテーマが、どんなところに収束しつつあるのか、しょせんBLOGは日記の類で身辺雑記なんだと割り切ったとしても、日ごろ自分は何を考えているのか、どんなテーマの回りをグルグルと巡っているのか、ボンヤリながらある領域に収束してしまう。なかなか自分ではハッキリつかめないものだが、これまでBLOGを続けてきて、自分は人が生きるという事象についての関心が目立って強いと思った。


若い頃は、人生論風な考えのうちでも普遍的なものの考え方や言い方を重視していたように思う。なんだか永遠に近づいた気がして、形になっていると錯覚していた。しかし年齢を重ねるうちに、より具体化し自分個人に特化した視点から物事を考えるようになる。普遍的なものの言い方を聞くにつれて言い方は悪いが、「ウソウソとした感じ」がしてしまい、「言葉が身に付いていないじゃないか」、「ほんとうに出来ることを語ってくれ」という感覚が止み難くなってくる。


結局、ある程度、自分の気持ちに忠実にタイトルをつけるべきではないかなという気持ちがまさった。その忠実というところがなかなかクセモノではあるが、ありていに言えば、定年退職が霞のなかから次第に形を持って迫り来るなかで、中高年の自分が何を感じ何を考え何を試みているのかというところか。いまだ人生の何たるかを明確につかめないまま年月はどんどん過ぎてしまい、気がつけばリタイアの期限が迫り、これまでの人生の総括をしてこれからどうするのかを考えるような時期に来ている。
まさに少年老い易く、学成り難しという言葉そのものだな。古臭いが、こんなタイトルでもよかったかも。戦いはいまだ終っていないと思っているうちに、はや日は暮れ始める。