たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

マネージャとリーダ

マネージングすることとリーダシップを発揮することとは質的に異なる。
マネージャとリーダは似ているかもしれないが、ちがうものである。
人をマネージングするばかりで、リードしない人はたくさんいる。


立場上はマネージャだが(つまり非組合員だが)、
リーダシップを発揮しない人が多すぎるということだ。
時間管理や残業管理、予算管理は、厳格に厳しいが、
仕事のビジョンや目標を持たないマネージャや、部下の心をつかみ
引っぱっていくことが出来ない人が多いということだ。


マネージングは、管理すべき基準や範囲を設定して、その基準を越えないようにしたり、
やり繰りする。だから現状を維持するのが、その本質でもある。
じっとあらしが過ぎ去るのを待ち、安全に管理するのがマネージメントの本質である。


一方、リーダシップはちがう。現状を打破して現状を変えようとする。
周りの人を説得し引っぱり、あるべき姿へ、目標へ抜け出ていこうとする。
危険がいっぱいだが、しかしその先にはそれを補って余りあると信じて、
突き進もうとする。


リーダシップを発揮することが、いかに困難で稀なことか。
困難だが、プロジェクトのリーダにはまず第一にこの資質が求められる。
プロジェクトには守るべき何ものもないのだ。
これから形成していくからプロジェクトなのである。


プロジェクトをマネージングする愚を犯してはならないと思う。
それを犯せば、やがて萎縮しアイデアも出ずに、自滅する道を辿ることになるだろう。
マネージングはある程度誰でも出来るが、リーダは誰もがなれるわけではない。
それを混同している事例を、イヤというほど見聞きしているわけだけれど。