浜口直太『そのやり方では一生うだつはあがりません』PHP文庫

表題をみて、なんだか挑戦的な題名の本だなぁ、と手にする。
ボクは、本の表題にはけっこう挑発され、だまされている。
パラパラみていると、愚直に謙虚に生きる大切さや、
見返りを求めず一所懸命ものごとに取り組む大切さが説かれていて、
しっかり励まされるなぁ。買うしかないとレジへ。
（買うときはだいたい、買うしかないではないか！と思って買うのだが）

そして、この方のファンになった。
謙虚にご自分のことを、バカだバカだと平気で書いているのだが、
なかなかどうして大変な経歴と実績を積まれた方だ。
書かれている言葉には誠実さがあって、好きだな。
こういうストレートさは。

説いていることはある意味でものすごく当たり前の、世の中の真実。
でもこれが徹底してできないのが凡人の悲しいところ。
昔読んだ本で、似た喩え話を思い出す。
海の中に入って、自分の方にやってくる波を、来るな来るなと
周囲に追い返そうとしても、波は自分の方に返って来る。
いやなものを自分から遠ざけようと追い返しても寄ってくる。
自然にしていれば、波と共存できる。

で、周囲に対して、「ギブ＆ギブ＆ギブ」なんだそうだ。
３回繰り返すのはそのくらい周囲のために熱心にものごとを進める。
すると自然にそのお返しが周囲からやってきて、
いつの間にかものごとがうまく回りだす。事業は成功する。

最後のページに書かれたメッセージ。

「結局、人生で成功する究極の秘訣は、愚直で謙虚に新しいことに
挑戦し続けること」