慢心は思わぬところで育ってる
スキー技能検定にフラッと受検して惨敗した。
周りから上手いとかいろいろ言われてすっかり慢心した結果だ。
飛び入りで受かってしまうほど甘くないのに、
そんな気がしていたのだからまったく恥ずかしい限りだ。
慢心する根っこのところには、何となく自分は特別で、
人にはない秘めたものがあって、それが開花するかのような
幻想を抱いているところがある。
まあ、それは多少はいい。
少しの自惚れが、人生のスパイスになって、
日々の気分を支えていることだってある。
問題は、才能もどきがあると信じるがゆえに、努力しなくてもいい、
あるいはそこそこやって、全てわかったと、
根拠もなく思い込んでいるところだ。
軽くやってみてわかった気になってしまう。努力を軽んずる。
他を理由なく侮ってしまう習性だ。これは結構根が深い。
努力に努力を重ねて、やっと理解することが出来る世界があるはずだ。
自分が理解できる専門分野で、ちょっとその分野を聞きかじった素人が、
わかったようなことを人に滔滔と解説していたら、とても可笑しい。
また底が見えて、いやしくもある。