たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

幸福なひと時

八木幹夫さんから会おうよとご連絡いただいたのは、ほんの2、3日前。
なんでも、2月20日に会田綱雄さんを偲ぶ「桃ノ木会」が吉祥寺で開かれるそうである。
その集いに参加するため八木さんは吉祥寺に出てこられる。
その前に、お茶でもどう?とお誘いを受けた。


どのような方なのだろう。
詩は心のいちばん深いところの表現であるとボクは思う。
心の表白である詩の方を、先に日ごろ読ませていただいて、
日常の詩人を知らないというのは、どういう展開になるのやら。
普通、親しくなっていくプロセスとは順番が逆である。
どう対処したら良いのだろう。
抱いていたイメージと大きく異なっていたら。


しかしそんな心配は要らなかった。
なんだか昔から親しくさせていただいている方のような
懐かしい思いすら抱いてしまった。
きっと八木さんからいろいろと心配りをしていただいたに違いないと思う。
すこし自分は甘えてしまったかなと思い返している。


喫茶店でお話が弾んで、瞬く間の1時間余りが過ぎ、
結果的には、桃ノ木会までお誘いを受け参加させていただいた。
進行役が、池井昌樹さんと奥さん。
自分の目の前や横には名だたる詩人たちが普通に語り飲み・・・


エンジニアとして地味な生活を送っている自分は、
出張するといってもせいぜいアメリカくらいである。
昨晩は、行き先が、月か火星になったような、
見当のつかないワクワクする楽しい旅であった。
しかも、職場のエンジニア同士で飲む雰囲気とはどこか違う。
その違いはなんだろう。昨晩からそんなことに思いを巡らせている。