たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

ある脱会

ちょうど一週間前に、あるソーシャルネットワーキングサイト(SNS)を脱会した。
招待制度を基本として、仲良し同士をつなげていくサイトだ。


脱会の瞬間においても、脱会理由を、よく言葉にできていないと感じた。
そうなのだ、なかなか言語にならない。
かつて表明されたことがない、とても新しい感情なのだと思う。


たとえて言えば、パーティ会場の中に居る気分。
自分の家ではない場所で、いろいろな人がやってきては、賑やかに会話する。
盛り場の賑わいの中に居る安心感がある反面、自分の思考を持てない。
落ち着かない。そして自分には合わないと判断した。


自分の思考を持てないとは、どういうことなのだろう。
しゃべることには熱心だが、人の言いたいことを聞き、
そこに自分の考えや感じたことを加えながら、
会話をふくらませ、つなげて行くという運動感がなかったと思う。
(まあ、そういうとらえ方も、たぶん自分の性格から来るところが
大なのだろうけれど)


そしてパーティには、お開きがある。
来る日も来る日も、パーティ続きだったら、
静寂をたまには取り戻したくなる。
一人の場の静けさが恋しくなるわけだ。