どちらが正しいのか
人と意見が合わないときや、衝突するときに、
どちらが正しいのかと、思考が絞られることがよくある。
これは自分の考え方のよくない傾向で、
おそらく他の人たちにも共通した傾向だろうと思う。
単純化して言ってしまえば、
自分が正しいときは、相手は間違っている(にちがいない)と考える。
相手が正しければ、自分の方が変かも(と推論する)。
どちらが正しいのかの判定に血道をあげる。
それさえわかればいいのだと思ってしまう。
そして争いになる。
でもそんなことが世の中あるんだろうか?
世の中、Aでなかったら、それじゃBだと
世論は真っ二つなんだろうか?
そんなことはない。
AもBも正しいとういことがいくらでもある。
両方とも間違っていて、実はCということもある。
可能性はいっぱいある。
それを単純化して、わかりやすいAかBかの議論にすり替えてしまうのは
たんなる議論好きなだけだ。
あるいは自分の考えに固執しているだけである。
どの花が好きかという問いかけには意味があるが、
どの花がいちばんキレイかという問いかけには意味がない。
そんな美の尺度はもともとないからだ。
どの花もキレイなだけだ。