たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

午堂登紀男著『お金の才能』を読む、目からウロコ

一生お金に困らない人生戦略とサブタイトルが付いている。オレのための本かな?と思って買った。そして一気に読んだ。アラカンにもなりそうな今ごろになって、資産運用の本を読んでどうなるのかという気もしないではなかった。


読み終えて、資産を増やすとはこういうことかと目からウロコ。まず考え方からちがった。


たとえば、住居費に多大なお金を使いながら、自分の成長のための本を買うことを惜しむ。住宅のために毎月7万も10万もつぎ込みながら、本は1万円も買わない。
しかし投資という観点からすれば、住宅ローンの返済にお金をいくらつぎ込んでみてもそこからリターンは生まれてこない。いっぽう自分に投資したお金は、5年、10年というスパンで見れば大きくなって戻ることが期待できる。本代が住居費の10分の1も使っていないなら、自分という人間の価値は住んでいる家の価値の10分の1しか、将来価値を生まない存在であると自分で認めていることになる。


さらに畳み掛けるように著者は言う。本代がもったいないとか、お金を掛けたくないというのは、自分の将来を本気で信じていないからだ。自分に投資してもたいしたリターンは得られないと心のどこかで諦めているからだと。自分の成長を本気で信じられるならば、恐れずに自己投資にお金が使えるのだと。


同じお金ならば、生き金を使えと午堂さんは言う。お金を自分のためあるいは人のために使う。それが巡り巡って自分にお金をもたらす。生きた金はいつかは自分に戻ってくる。でもケチケチしてお金を惜しみ溜め込んでしまうと、死に金になる。つまりお金はフローのなかで次第に増えていくものであるという哲学がある。目に見えるお金は、単にその金額のお金でしかない。


午堂登紀男さんは33歳で資産3億円を築き上げた人だそうだ。

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