雪が降る
この冬、初めてまとまった雪が降った。
雪が少ないとスキー場側の悲鳴が聞こえていたが、これで一安心だろう。
雪を待ちわびたスキーヤーも喜んでいるはずだ。
しかし雪かきの労働が待っていると嘆く人もいる。
降れば降ったで、交通渋滞や途絶が発生する。
みな自分の都合でものを言い、あれこれ心配するやら喜んだりだ。
こんな変化に翻弄されながら時間だけは確実に歩みを進めている。
気がつけば、もうこんなに年月が経ったのだなと気づく。
これは問題だと騒ぎながら、身の回りの変化に翻弄され、
確実に年をとり人生が消費されていく。
この舞台の上で自分はどんな役割を演じてきたのか。
あるいはこれから演じるつもりなのか。
降り続く雪を眺めながら思いは巡る。