たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

とても変わった表題の

2週間くらい前だろうか、『「自分」から自由になる沈黙入門』という変な名前の本を入手した。小池龍之介さんという方が書いた本だが、この方はどうも禅のお坊さんらしい。

語り口は軟らかくやさしく書かれているが、その述べている内容はとても本格派で、真っ当な仏教入門、禅への入門書。いや禅そのものなのかな。

いきなり本の扉には、こんな言葉が。

自分のヨクボーは、お喋りがすぎて、うるさいのです。
自分のイヤイヤは、主張しすぎて、うるさいのです。
自分のマヨイは、落ち着きなきゆえ、うるさいのです。

すこしだけ、静かに。
すこしだけ、上品に。
優雅なる、沈黙を、手習いしてみませぬ、か。

徹頭徹尾自分のあり方に照明を当てて、そのイヤラシサ、ミニクサを見つめるように強いてくるようなヘンな本である。