たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

サボテンの花

長い冬をくぐり抜け気候が暖かくなるとサボテンたちは一気に活動を開始する。いまごろは緋冠竜という品種のサボテンが花を開く。白色系の大きな花びらが魅力的で上品さもあり好きな品種だ。毎年この季節になるとまちがえることなく咲き始め、なんだかサボテンに挨拶されているみたいだ。


棘を楽しむ「トゲもの」(フェロカクタス属など)のサボテンは、大球にならないと花をつけないし、つけても意外に小さく地味な花が多い。この緋冠竜は「トゲもの」とは異なる品種(テロカクタス属)だが、トゲが長くトゲ色にも魅力があって人気が高い。数cm球で赤トゲの密生した苗なら5,000円位が相場だろう。高価で流通する人気種だ。


実はトゲのいい親株同士を交配して実生から育てている。100株(?)くらいになるんだろうか、どんな顔になるのかは大きく育たないと分からない。しかし実生2年目で蕾をつけている小サボが出てきた。今年の厳しい寒さで必死に蕾をつけたのだろうか。