昨日2冊の本を

昨日、会社帰りに隣町の吉祥寺の啓文堂書店にて、2冊の書物を買う。結果的に2冊とも仏教関係になってしまった。

ひとつは柴山全慶老師の『無門関講話』。書店で先日手にしたとき、老師の言葉の瑞々しさにうたれ買う決心をしたのだが、まてよ、たしかかなり昔に買ったはずだと思いなおし、家の中を探した。しかし見つからず座右において置きたくてふたたび購入。

もう一冊は、池口恵観僧正の『いい言葉は3日で人生を変える！』。まえがきに書かれた言葉が心に響く。

仏教には「三毒」と呼ばれる「貪（とん）、愼（じん）、痴（ち）」という悪欲があります。・・・まず「貪」とは、自分の好きなものだけに執着して、得たものはひとり占めしてしまう。「愼」とは、自分が嫌だと思うことに腹を立てたり、反発する。「痴」とは、すべて自分の思うとおりにしたいという、欲望です。
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いずれもタップリ保有している自分としては心と耳が痛い。これは謙遜でいっているのではない。心を乱すもとは探っても探っても、次から次とどんどん見つかり、なんにも進歩がない気がする。その心の苦しみのおおもとには、つねにこの3つの貪、愼、痴が関係しているのではないかな。