たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

たまには言ってみるかな

会社の昼休みに、お弁当やさんが来る。
自分は、デスク食事派なので、毎日利用させてもらっている。
昔は、お弁当には、割り箸が付いていた。
今は、プラスチックの箸に変わった。


食べ終わり、空になった弁当箱と、プラ箸は、
返却箱が置いてあり、セルフサービスで返却する。


ボクは、この箸を返却する人のしぐさを、
けっこう気にして観察する。
というのは、箸を放り投げる人もいるからだ。
跳ね返って箱から飛び出すときもある。


用無しになったものは、粗末に扱う人なのかどうかすぐわかる。
自分が利用したものでも、利用価値がなくなったものは、
徹底的に粗末に扱う根性みたいなものが垣間見えるからだ。


自分に役立つものしか大切にしないという気持ちは、
結局、自分の派閥だけを愛する精神に他ならないと思う。
自己愛の住人なのだ。


ボクのように、虎視眈々と観察している人間がいるのにもかかわらず、
思いもおよばず、そのような態度でいる無頓着さもよく見えてしまうのだ。


ボクがまだ子供だったとき、周囲の大人はみなこういう態度だった。
子供は役に立たず、利用価値がないからだ。


その無関心な態度とぞんざいな振る舞いに、
ずいぶんと子供の自分は傷ついた。
いまだにそのなごりが、こころにあるような気がする。