たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

同じことなんだ

小林幹男さんの投資関連の本を読んだ。
この中で小林さんは「負けを認めること」の重要性を繰り返し語っている。負けを認めない人は、負けの投資を何度でも繰り返すと。

●小林幹男著『あなたが投資のプロからカモにされる理由』(参考:Amazonサイトへリンク)


株が上がると思って買ったところ、上がるどころかどんどん下がっていく。負ける人は、たまたま何かの躓きで下がっただけだ、いつかまた盛り返すはずだと、あてどない期待を抱いて株を手放さない。これがけっきょく深い傷を負う結果を生む。じつは、上がるという予想が外れた段階で、予想の甘さを覚るべきだという。そして負けを認めて、さっさと手仕舞いするのがスジ。


負けを認めないということは、予想した自分はあくまで正しくて、株価のほうが間違っていると考えるのと同じだ。これは投資ばかりでなく人生全般に当てはまる話だと興味深く読んだ。すっぱいブドウとキツネというイソップ寓話に似ている。手が届かないブドウはすっぱくて食べられないや、とキツネは捨てせりふを吐く。


負けを認めることで、再出発することができる。それは諦めることとはちがう。失敗の原因を反省してあきらめずに再チャレンジすることは目標に到達するための王道というべきだろう。



松本市 金峯山牛伏寺山門へ(3月)