静物画4 −その3−
アクリル絵画の更新がだいぶ滞ってしまった。
今日、絵画教室の補講というのがあって(学生の夏休み補習みたいだ)、勝手にネーミングしているアクリル静物画4をすこし進展させた。しかし後1回くらい七転八倒(?)しなければ完成とはいえない、とは先生の言。自分も同感であると思った。
まだ途上にあるのだが、今日の補習の終わりの姿はこんな風になった。
参考までに前回の状態は下のようだ。どこをいじって変更しているかがわかる。
大きな変更点は、中央のつぼ。ガラス容器に隠れてちょっと寂しいんじゃないか、という先生のコメントで、ウン確かに添え物すぎておもしろくないとの結論に達した。だからガラス容器には左に寄ってもらい、つぼは右側に寄ってもらって姿をあらわにした。それにつぼの濃い色合いが、ベタになって単調すぎるかもしれないと反省。よく目を凝らして観察。その黒っぽい色彩に含まれるあらゆる色合いを加えて複雑にした。
残る部分は、つぼに挿してあるバラのドライフラワーの部分。まだまだ立体感が不足している。描きこみが少ないから仕方ないが、もう少し手前の部分や奥の部分をきっちり描き分けたいところだ。ガラス容器はややふたの部分が歪んでいる。これも直さなければいけない。
一番奥の壁のトーンは、ペインティングナイフで色を重ねたので、まあまあだと思う。テーブルに対してその奥の空間という表現に(かろうじて)なっていると思う。また静物たちを取り囲む空間の空気みたいなものは、まだ明確とはいえないがだんだん出てきているんじゃないかと思う。静物画の楽しみは、まるでそこに物たちがあるという存在感の表現だ。どうすればその目的を達成するのかハッキリとはわからない。静物画は、ただ目の前にある物の姿を描いているだけだが、じつはとても奥深くて難しい。