たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

本の値段

ある新書本(本体760円、税込み798円)がどうしても読みたくなり、駒ケ根の書店を回ってみたがどこにもなかった。仕方ないのでAmazonで買うことにして中古品の程度のいいものを選んで発注した。


商品が92円、送料250円が加算され、計342円。ほどなく兵庫県の書店から送られてきた。払ったお金は、新本を買う場合の半分以下で、42.8%だ。書店の利益はいかほどか。まあ古書として引き取った値段は10円かそれ以下だろう。書店の懐には80円くらいが入り、宅急便の会社に売り上げ250円が入る。


本の程度は、きれいで新本と変わらなかった。本は本屋さんで見て定価で買うという習慣の長い自分には、本を入手するために払ったお金の大半が、移動費(兵庫県から長野県)であることに何とも不思議な感じがしている。そして新本を買う価格の半分で入手していることも。


でも驚くには当たらないかもしれない。ネットブックでコンテンツをダウンロードして読む時代がやってきたとしたら・・・中古本より安い値段で、即座に読み始めることができるかもしれない。いっぽうにコンテンツがあり、それを読みたい読者がいて、届けるためのコスト構造がいまや多様になったということだ。