たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

人物デッサン その2

木炭デッサンが仕上がらないまま前回の絵画教室が終了しました。その後、思い出しながらデッサンは少しづつ進めていました。でもやはりモデルさんがいないとディテールが思い出せません。とくに顔まわりはダメですね。次回モデルさんがやってこられるまで時間が空くため、先生にお願いしてモデルさんの写真を借りてきました。


頭の中で描くデッサンはどうしても観念的になります。シンプルな円柱とか円錐とか球とかのような、幾何学的なものしか思い浮かばないのです。絵は観念的になりやすいと先生がよく言われます。対象を見つめることを怠り、ついつい自分の頭の中の観念や記憶を優先させてしまうのです。サバン症候群の方たちのように詳細部分まで記憶に焼き付けられているのならいいのですが。


写真を元にして、顔つきやあごの辺りを描き加えました。完成とはいきませんが、だいぶ近づいてきました。こんな感じです。

木炭紙に木炭。


今後進めたいと思うのは、全体の大きな陰影の描きこみです。細かいところばかり描いていると、全体のダイナミックな光と影の表現が薄らいできます。そして各部が均等に描かれてしまうため、ペタっとした平面的なイラスト風の絵になってしまいます。これには背景の表現も関係します。次回は光と影の大きな把握をして表現をしてみたいです。


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