たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

微少量が全体を支配する?

(2012年1月17日 BLOG記事より)

前記事の地球温暖化の話で、二酸化炭素のように大気中の微量成分(360ppm程度)が、大気の気温を支配するとは考えられないと書いた。360ppmとは、100万個の大気中の分子あたり、360個ほどということだ。大雑把な言い方をすれば、1万粒の大気分子の中の3~4個という割合である。

 

測定された大気中の二酸化炭素濃度の増大は、NOAA マウナロア観測所のデータによれば、1960年に約320ppmで、2000年で360ppmを少し越えている。ざっと言ってしまえば、40年間で約40ppm直線的に増大している傾向を示している。1年あたり1ppmの増大ということだ。

出典:http://www.nies.go.jp/kanko/news/28/28-5/28-5-04.html

 

したがって、大気中の二酸化炭素の増える割合は、40年間で1万粒あたりの大気分子中で、0.4個増えたということである。 3.2個だったものが3.6個になった。

 

こうして噛み砕いて書いてみると、二酸化炭素の濃度の増大で(40年で1万粒あたり0.4個増える)、地球温暖化が進んで世界は破局に向かうという説が、なんだか馬鹿げて聞こえる。 あくまで感覚的なものだが、多分間違っていない。

 

こういう極微量成分が、全体の温度というものを支配するためには、なにか特別なクリティカルな仕組みを想定しなければ説明がつかない。化学反応の触媒のような、微量存在するだけで特異的に化学反応が速く進むようなメカニズムだ。それはなんなのだろう?そのようなものがはたして存在しているのだろうか?