たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

[絵画 日常]絵画教室で水彩画を始めた

絵を教えてくれませんかと画材店で頼まれて始まった絵画教室。
2年を少し過ぎた。生徒さんは増え続けて、もう15人ほどになる。
もうちょっと能力的、容量的に限界に近いと感じている。


今年の夏までは一貫して、鉛筆のみのデッサン中心の絵画教室で通してきた。
その理由は、やはりデッサンが基本だという考えがあって、
デッサンが出来ていない絵は、どこか絵が不安な感じがする。
わかっていて破綻しているのならいいのだが、
気が付かないまま、見る人に破綻を感じさせるようでは
いけないと思う。


そのための独特の教え方をしてきて、
いく人かの生徒さんの絵はものすごくしっかりとしてきた。
構図の問題がすこしクリアできてくると、
今度は、明暗(トーン)の扱いや、面で描くことなどが
テーマになるが、なかなかこれもわかってもらうのに苦労する。


そこで、鉛筆画はそこそこにして、水彩画を始めてみるのも
遠回りのようだが理解が早いかもしれないと考えた。
水彩画では線ではかけない。
どうしても面を塗る作業が中心になる。
トーンや、濃淡を見るにはいい練習になる。


例によって、生徒さんの前で、実際に描いてみせる方法で教えている。
思い切って水彩画の場合も、それを実践した。
下書きから彩色の始めの方を生徒さんが見ている前で描く。
その後、仕上げをする。
それを次回の教室で、また題材にするという感じだ。

鉛筆画とちがって仕上げに時間を要するので、まだ枚数はいっていない。

下の2枚ほどのサンプル画。
いずれも駒ヶ根の丸塚公園の風景だ。




稲刈りの始まる直前の頃。
広がる田んぼの風景。
F4 ホワイトワトソン 水貼り





公園の中の丘陵の景色。
F4 ホワイトワトソン 水貼り