たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

日記のリライト 大震災と犬 [日常]

ほんとうに久しぶりの更新です。
じつは書くものが無かったとか、忙しかったとか
そういうことではなくて浮気をしてました。
あるSNSサイトを中心に日記を書いていました。
それなりに記事が溜まりましたが、
結論から言ってそのSNSを退会しようと考えています。
その理由はまた記す機会があるかもしれません。
いまは書きません。といってもトラブルを起こしたとか
事件があったというのでなく、内発的なものです。


そこに記した日記は、それなりに膨大で、
退会とともに消滅してしまいます。
そこで残したいと感じる日記をリライトして
日にちをさかのぼり、ぼちぼちと書いていきたいと思います。
ほとんどがコピペになるだろうと思いますが・・・



■2012年3月9日 大震災と犬 [地震][犬]

今日3/9は、16歳まで生きた柴犬の命日に当たります。
ちょうど一年前の夕刻でした。
老齢で目もよく見えない犬が行方知れずになり周囲を探したところ、
ふだんは行かない温室の裏の水路で発見されました。


翌日、庭に埋葬してあげました。
生まれ変わりを信じているわけではありませんが、
なにかの木を植えてあげようと思い、
次の日3/11に家内と植木屋さんに出かけました。


その道すがら、車で信号待ちをしていたところ、
2時30分車が揺れました。走っていたら気がつかない程度です。
当時車が不調だったので、エンジンの様子かなと思いました。
でもエンジンは止まる様子も無く、
周囲にダンプカーでも走っているのかと見ると、
そんな気配もありませんでした。家内も揺れを感じています。


植木屋さんに到着すると、ラジオからニュースが流れていて、
たった今、大きな地震があり九段下にあるビルの天井が落下したという内容でした。
すぐあとに、今度は仙台の方でも被害が出ているという情報が入りました。
3時ちょうどくらいでした。
これが日本をどん底に突き落とした大惨事の最初のニュースでした。


地震の起きるちょうど15分前に車にいて感じた小さなゆれは、
なんだったのだろうと家内と首を傾げています。
周囲の人も知らないと言うし、地震情報もありませんでした。
大きな揺れの前にも発生する前震と呼ばれるものがあるそうですが、
詳細は不明のままです。


地震予知に莫大な予算が投じられているにもかかわらず、
今回の予知ができず、内心忸怩たる思いの地震学者の姿を追った
ドキュメンタリーを観ました。
今、地震モデルとして主流なのは、アスペリティ・モデルというもので、
異種のプレートで滑りあう境界面に、強く引っかかる部分(アスペリティ)が
あるはずで、ここが外れてしまうと地震が発生すると考えるモデルです。


このアスペリティの存在を探し、歪を予測することで、
地震予知をするという考え方ですが、そんな単純なことで済むのかと感じました。
大規模で広範囲の地殻の運動を、そんな単純化して考えることができるのか、
はなはだ頼りないのです。


植木屋さんで購入したのは山茶花の木でした。
根元にはクリスマスローズの苗を3本ほど植えました。
亡くなったものに形は無く、風のように吹き渡っているだけです
という歌がありますが、しかしなかなかそうは考えにくい。
山茶花を見ると愛犬ココの姿を思い出します。