たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

反省という行為

学校教育の中で、いつも『反省をしなさい』と教えられてきた気がする。反省することは『無条件に善だ』という刷り込みがされてきた気がする。それって本当だろうか。実は、出口のない堂々巡りの中にハマル危険性が潜むのではないだろうか。


ああすればよかった、とか過去に済んでしまった事柄をほじくり返すこと。解決の糸口のない反省。どこまで行ってもどうにもならないことが世の中にはたくさんある。出口がないままでただ反省する状態だけが持続したら、それは単なる自分いじめだ。やがてうつになるに違いない。


反省する行為の中身には、無限責任を追及してしまう懸念がある。反省は頭の中の観念の世界だから、具体的行動に移されない限り終結しない。ぐるぐる回るだけだ。とくに過去のことに関しては解決する手立てがないことがほとんどだ。だからそういう堂々巡りの反省は、打っちゃるしかない。これ以上、反省はしないと宣言することで前に進めるのだ。