たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

お寺の山門を描く

絵画教室の題材としてお寺の山門を選んだ。日中の日差しが強く熱中症にならないよう配慮し、木陰で描こうという魂胆だ。今回も鉛筆で描き、着彩はしないことにした。構図を取ることと、トーンをとらえて画面の上で構成すること。


でもテーマとしてやや難しかったかなと振り返った。透視が効果的に現れるアングルでないこと、トーンも暗い部分に集中してメリハリをつけにくいことなど。


絵を作るという意味では、自分の表現したいトーンを検討して、ウソでもいいから描いてしまうということが重要と思う。自然や風景を写し取ることだけでは、絵の真実には迫れないと思うのだ。


サンプルで描いた鉛筆画は以下のとおり。画面が平面的になりがちで奥行きをどのようにつけたらいいのか苦労する。

マルマン F4スケッチブック 鉛筆4B、2B、H、2H、4H
1時間半ほど


山門の構造を描くつもりが、周辺のものを描くことで薄まった感じ。山門を描くなら、もっとズームして描かなければならなかったかも。