たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

WEBの付箋紙

先日からlinoという無料サービスを利用している。これはいわば付箋紙をデスクトップ画面に貼りつけるようなもの。ただしデータが自分のPCにあるのではなく、WEB上にあるということだけが異なる。今はやりの言い方をすればクラウドコンピュータ上にあるということだ。
(*linoのキーワードで検索すればすぐ出てくる)


パソコンを使っていて以前より不便だと感じていたのは、自宅や職場で共通のファイル、共通の情報に接する環境が作りにくかったことだ。自宅で作成したファイルを職場でも使う場合、USBメモリにファイルを載せ直して持ち歩くか、職場にメールして、添付ファイルで送付するかだ。いずれにしてもついつい忘れてしまう。それにそのファイルだけでなく、隣のファイルが必要になるかもしれない。そういう時は翌日まで待たねばならない。


自宅と職場、あるいは出先で接する情報環境がいつも「同期」されていて、どこへ行っても作業を継続できるのが理想である。途中まで自宅でファイル作成をしていて、続きを出先や出張先で行なうということが自然にできればいい。


それを実現しつつあるのが、このクラウドコンピューティング(と言うのか定かでないが)という仕組み。必要なデータやファイルをWEB上にアップしておき、必要なときに自分がいる場所からアクセスする。linoの場合に便利だなと感じるのは、タスクに期限を設定できること。その期限が来たら携帯等にアラームのメール送信を自動で行なってくれる。


データを他の機械に置くわけなので、セキュリティーの点が心配といえば心配だが、時代は確実にこちらに流れるという必然性を感じる。重いソフトを高価な値段で購入し、自宅や職場のPCにインストールして使っていた時代は、過去のものとなるだろう。自分たちが手元に持つのは端末だけでいい。ネット接続機能とブラウザがあればいい。いずれ携帯で十分になるかもしれない。


他によさげなのが「Evernote」という無料サービス。何でもメモしてしまうという優れものだが、どれだけ便利なものかまだ語るほど知り尽くしていない。それはまた。