たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

50代最後の誕生日なのだった

朝起きるなり、娘に誕生日おめでとう!と言われて、そうだ50代最後の誕生日なんだったと気づきました。昨日お酒を飲むときまではちゃんと覚えていたのですが、またすぐ忘れてしまうのですね。そういえば、なにか欲しいものある?と誕生日の前に家内に訊かれていたのですが、うーんと唸ったなりそのまま忘れていました。


そしてコレを買ってきたよと渡された小さな薄べったい四角い板のようなもの。当ててごらんといわれても、なんだかとても硬いケースに入っている感触があります。重さもほどほど。CDみたいだなとブツブツつぶやきながらあけてみると、「ヒーリング・モーツァルト」というCDでした。
Amazonで→ヒーリング・モーツァルト


さっそく聴いてみると、小鳥のさえずりから始まってモーツァルトの有名な美しい楽章がちょうど10章納められているCDでした。フルートとハープのための協奏曲の第2楽章まで来たとき、次女がいつもお父さんが吹いていたよねといいます。このCDほど上手くないけれどね・・・だけどそういう無意識の音楽経験をさせてもらった、というようなことを言っています。まあ下手なフルートでも少しは何かのお役に立ったかい・・・


かつてフルートの先生について熱心に練習した頃のことを思い出しました。先生のところに伺うと、コーヒー豆を砕いてコーヒーを煎れていただきました。そして音楽や文化、宗教などのお話を1時間も2時間もした頃、今日はレッスンはないのかなぁと感じ始めた頃、じゃあちょっと吹いてみる?というふうにレッスンが始まります。


一見やさしそうでいて、そこはやはりプロの先生ですから、妥協してくれない感じがありました。デュエットで吹くのがレッスンの基本パターンで、熱が入ると先生が自分のパートをどんどんスピードアップしてくるので、こちらは必死に追いついていくことになります。ちょうど車の運転で後ろからバンバン煽られている風になるのです。


習いはじめは、バロックを吹きたいというこちらの希望どおり、テレマンなどを習いましたが、しだいに先生の究極の目標であるモーツァルトへ移行しました。習った曲でもっとも多く苦しめられたのはこのモーツァルトの曲ですね。デュエット曲もそうですし、ソナタ曲も難しい。モーツァルトが6歳の頃に作曲した2重奏なんてありましたが、やはり天才だと思わざるを得ません。


曲想のイメージがわかるだけに、表現したいと思っても指がついていかなかったり音が充分でなかったりします。モーツァルトの曲にはトリルがたくさん入るのですが、これが末節部分についているのでなく曲の主要な聞かせどころについているのです。トリルが下手では演奏になりません。


デュエットで汗だくになりながら、もう解放してくれるかな、解放して欲しいと淡い期待を抱くようになります。しかしそれは甘かったですね。次はコレを吹こうと新たな楽譜なんかを、書庫から新たに出してきたり・・・あの頃は30代でしたねぇ。今思えばいい先生でした。はや20年以上の歳月が流れました。


ところで、今日(7/26)の午後は、お店に飾る観葉植物をプレゼントしてあげるということで、家族で一緒に買に行き、コンシンネ多肉植物を一鉢づつ贈られました。店に飾るとなかなかマッチしていい感じになりました。

ありあわせの台でイマイチですがエゴンシーレのスケッチとよく合いますね。



こちらは試しでかざってみたディスプレーです。右側のうねうねと伸び上がったのが多肉植物です。


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