たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

ストレス

会社を辞めてしまえば、仕事のもろもろのストレスからは解放される。日曜日の晩に、サザエさんのテーマソングや、笑点のオープニングの囃子を聞いて憂鬱になる必要がもう無くなるのだ。毎日が日曜日の状態になれば、曜日の観念が希薄になり、月曜日が憂鬱とか金曜日がウキウキするという類は無くなってしまう。会社という観念から予感されるストレスはないわけだ。


でもストレスが即ち悪者というわけではない。ストレスを招かざるものと見ている考え方があって、悪者になるだけだ。自分とストレスの間には、もうひとつの要素が介在していて、それがストレスの意味を決めている。たとえば自分が挑んだ試合の前の緊張感、圧迫感は相当なものだ。しかし、それを悪者のストレスかというとそれは違う。望んだストレスだってある。


キーになるのは、自分がそれを受け入れているのか、あるいは回避し逃避したいと考えているかどうかなのだ。逃げたいものがやがてやって来るから、サザエさん症候群というものがあるわけで、どうしても実験結果を確かめておきたい事柄を抱えている場合などは逆になる。日曜日の憂鬱感のポイントは、なぜ逃げたいと考えているのか、その点にある。上司の叱責か?職場環境?皆の前のスピーチ?はたまた失敗の後始末?やらされ感の一日?


そして逃避したいと考えているときには、自分の嫌な気分を反芻して味わい逃げるチャンスを窺がってばかりいて、その「なぜ」の部分を考えることができない。


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