たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

鉛筆で

いまを去ること30年近くも昔に、同じ高校を卒業した仲間と詩の同人誌『地平線』を始めた。すると仲間が仲間を呼ぶという連鎖反応で、われわれのガリ版印刷の詩誌に比べれば格段にレベルの高い詩誌の同人S氏とめぐり合った。その後、作ったばかりのこちらの同人誌の顧問役のようなことを引き受けていただいて交流が始まった。


しかし自分が働くようになり妻を養うという状況になるにおよんで、詩とははっきり縁を切ろうと思った。そんなことしている場合か、と思ったのだろうか。
それ以来、S氏とは年賀状だけのやり取りになった。


それが急に今年になって、新しい詩のグループ『プリズム』を結成されたそうで、創刊号と第2号を送っていただいた。さらに挿絵みたいなものを描いてみないと誘われている。
単色でサイズも小さいから何とか鉛筆画でも描けばいいかなぁ、ペンもやってみようかなぁ、という感じで引き受けてしまった。時間が取れるのか、それが懸念される。


まあまずは描いてみようと、先日の夜仕事が終ってからシコシコ描いてみた。相も変わらず、バラの写真をモチーフにして、イメージで描いたものなのだが、やはりカットにするには重い。もうちょっとイラスト風にしなければならんかも、と思った。


バラの花束 COTMAN F4 鉛筆3B、2H