たぶん絵的なBLOG

画材店の店主がつづる絵画や画材のあれこれ

言葉

新しい働き方

米国でベストセラーになっているそうだ。新しい働き方(Work3.0)が始まるという内容のセス・ゴーディンの本。まだ通読する段階にいたっていないが、監訳者である神田昌典さんのまえがきが、結構刺激的だった。 たとえば近年、上場企業ではコンプライアンス…

否定からの解放

足達大和さんの著書を読んでいて出会った言葉。 あなたの記憶に残る誰かからの"否定"。 それは、たかだか一部の人間が自分のものさしで判断した結果に過ぎず、決してあなたの願望をあきらめさせる権利を持つものではない。 足達大和著『大切なことは、みんな…

『やった人にだけノウハウがつき、スキルがつく』

表題の言葉は、カルチュア・コンビニエンス・クラブ社長の増田宗昭氏の言葉。どこの会社と思うかもしれないがレンタルビデオ&本の「TSUTAYA」だ。 この言葉、好きだな。 やってもいない人には、結局スキルもノウハウもつかない。ただ出発点にジッと座っているよ…

李禹煥『画集の断章より』

短い断章あるいは詩の連なりという趣ですが、これ以上の他の言い方がある?と思う言葉たち。煮詰められ照準を合わせられた短い言葉たち。好きな言葉はこれ。 一つの点を打つと、がぜん辺りが動き出し、紙面の上空低く生気の漲る空気が漂う。この初々しいイリ…

こころに残る言葉

穏やかでいて、しかし心にしっかり食い込む言葉があります。 いまこの言葉を噛みしめています。 責任を避けるのは簡単だが、責任を避けた結果からは逃れられない。 英国の経済学者ジョサイア・スタンプ卿 「戦う自分」をつくる13の成功戦略 p.65 終いには辻…

まどみちおの『ぞうさん』

階下で点けたままになっているTVを消しにいったら、NHKスペシャルでまどみちおさんの特集番組を流していました。この番組の中で、童謡『ぞうさん』の意味をはじめて知りました。何十年とこの歌詞についてなんにも疑問を抱かなかった自分に気づきました。 番…

『ただ揀択を嫌う』

至道無難という江戸時代初期の禅者がいた。経歴の詳細はよくわからないようだが、愚堂禅師から与えられた公案を30年かけて解き、50歳を越えてから仏門に入った人らしい。至道無難(しどうぶなん)という名前は、以下の『信心銘』句から借りたもののようだ。 …

不眠症にならないコツ

曽野綾子さんの言葉から。 不眠症にならないこつは、何ごとも盛大にやらないことだそうです。万事ほそぼそとやる。全力投球が最も体に悪い。支店の数を増やしたり、従業員をたくさん雇ったり、大臣になろうと企んだり、高額所得者になろうとしたり、勲章をも…

ぜったい使わないぞ・・・

昔から嫌いな言葉に、「ご承知おきください」がある。 この「おき」というところ、なんだか押し付けがましくて、 脅迫的でイヤな響きがある。 沙汰があるまで首洗って待ってろ、とでも言いたげな、 上からモノを言ういやらしさ。 日常の場面でこんな言葉を使…

失敗する人とは・・・

先日『失敗する人の法則』という本を購入した。それさえしなければ成功するのに・・・惜しい!!という人のアンソロジー本。 苦手なもの、下手なものが、一般的なレベルになったところで、仕事としても、社会的にも貢献しない。 樽井良和著『失敗する人の法…

墓穴(ぼけつ)

愚かなことを繰り返す人々がいる一方で、賢者が静かに世の中を見つめながらヒッソリ生きている。ウォーレン・バフェットの言葉に触れるときそんな思いを強くする。 N0.82穴にはまっていることに気づいたとき、 いちばん大切なのは、掘るのをやめることだ M・…

『愛されるだけでは幸せになれない』

表題の言葉は、中井俊已さんの『贈る言葉・名言名句・いい言葉』というサイトで知った。斎藤茂太先生の言葉らしい。とても気がかりになり、机の小さなメモに書きとめておいた。今日はこの言葉にまつわる気持ちを、ちょっとメモしておこうと思う。***言う…

逆説に聞こえてしまう

先日、鍵山秀三郎さんの短い言葉を集めた『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる』という書物を購入。イエローハットを創業された方で、便所掃除の社長さんとしても著名になった方である。 本来ならば当たりまえの言葉が述べられているのだが、現在の風潮か…

ききたい

勤務態度が悪いと職場をクビになり 牧師になろうと泥まみれで働くがあまりにみすぼらしい姿 ふさわしくないと資格を剥奪され それなら絵を描いていこうと決意した27歳の青年 描いた絵は2000枚にのぼるそうだが ほとんどが習作に近いもので 売れたのは生涯で…

昨日2冊の本を

昨日、会社帰りに隣町の吉祥寺の啓文堂書店にて、2冊の書物を買う。結果的に2冊とも仏教関係になってしまった。 ひとつは柴山全慶老師の『無門関講話』。書店で先日手にしたとき、老師の言葉の瑞々しさにうたれ買う決心をしたのだが、まてよ、たしかかなり昔…

アマチュア

いい言葉で、そして意味が深いなと思ったのは、中島誠之助さんの言っているアマチュアという言葉。 計算でやってきた人は小さい戦いには勝てる。一方、感性でやってきた人は小さい戦いには勝てないが、大きな勝利を得ることができる。 中島誠之助著『ニセモ…

それも無理なら仕事を・・・

先日、映画『フライト・オブ・フェニックス』のDVDを見た。この映画は、1966年『飛べ!フェニックス』という映画のリメーク版。『飛べ!』の方は何遍見たかわからないくらい。好きな映画なのでリメーク版も買ってしまったというわけだが、リメーク版は3回目…

『理由はないのです』

約3年間にわたって間断なくアパートの階下の住人から、さまざまな嫌がらせを受けた。自転車へのイタズラから始まって、深夜に至るまで大きな物音による嫌がらせが、絶え間なく日々続けられた。対策も持てないまま、この3年間は、やられっ放しだった。 大家さ…

何も言うまい

東京のアパートの引越しの準備をしていて、これから読みそうもない書物を 大量に処分した。大半はビジネス書といわれる類の書籍だ。 処分しようかどうしようかとパラパラめくって決めた。 その中で、ハッとした言葉に出会った。 あまりに心にぐさりと来たの…

愚かさについて

グラシアンの言葉の中に、めずらしいトーンの言葉がある。 ●自分の愚かさに気づく・・・ まったく不思議なことだ。愚か者だらけのこの世の中で、誰も頭を働かせたり、 自分もひょっとしたら愚か者かもしれないと思ったりはしないのだから。 賢者といわれてい…

自戒の言葉〜箴言風〜

信念の欠如はその場しのぎの姿勢を導く。 目の前起きてくる事象に対して、 求められている誠実な対応だけに終始していると、 長い時間スパンを通してみると無策の積み重ねになりかねない。 悪意を抱く人間ではないのに、誰からも信頼されない。 語る言葉が間…

下達する

陶芸家の加藤唐九郎さんが語った言葉をまとめた記事を、ある書物で知る。 第1回の無形文化財に指定されたときの言葉らしい。 「やきものの道は、いつも『逃げ水を追っているようなものだ』と加藤さんはいっていた。 追いついたと思うとまた遠ざかる。一安心…

恐れという見えない支配者

怒りとちがって恐れは、外部に表出することはない。 それは心の奥底に巣食って隠れている。 およそ能動的とはいえない生き物だ。 だが、人の心や行動に及ぼす影響は恐ろしいものになる。 晴佐久昌英さんの著書『星言葉』から。 愛の反対語は憎しみではない。…

どんな英雄でも・・・

どんな英雄でも召使の眼から見ればタダの人、という言葉について、 塩野七生さんが述べられている(文芸春秋12月号)。 どんな英雄でも召使の眼から見ればタダの人、という言葉という言葉があるが、ある程度までは正しい。身近にいた人の観察は、やはり参考…

mixi病

最近「mixi病」とか「mixi疲れ」に関する話題が出ているらしい。 会員数をますます増やして、運営会社が東証マザーズに株式上場まで果たしているので、 こんな現象も目立ってくるのだろうと思う。 ボクも1年以上前にmixiを脱会した。理由は、mixi疲れの方か…

正直な言葉の強さ

先日の土曜日に、NHKこの人に会いたいという番組の再放送を見た。 10分ほどの短い時間だが、招待された人を囲んで座談をする形式の番組だった。 今は亡くなった津軽三味線の高橋竹山さんが出演していた。 アナウンサー:『若い頃、旅巡業を重ねながら、将来…

ある番組で

昨晩、何気なくまわしたNHKのトップランナーという番組。途中からしか見ていないが、出演していたソプラノ歌手の森麻季さんの話にグイグイと惹きこまれてしまった。波乱万丈という話があるわけではないのだが、なんというのだろう、森さんの人柄がにじむ語り…

絵になる

気持ちよい風景を目の前にしたとき、「絵になるところだなぁ・・・」と思わず言ってしまう。しかし絵を描かない人でも使う言葉だから、よく考えると「絵になりますね」という言葉は不思議だ。また、何を以って絵になるとか、絵にならないと判断しているのか…